りんりん運命の出会い その十一

りんりん

りんりん運命の出会い その十一



先日、ケイエスガードに出かけようと玄関を出ると、小さい子ども達と付き添いの保母さんが坂を登ってくるのが見えた(私の家は坂の上)私が坂を下ろうとして、彼らとすれ違う直前、先頭の保母さんが、一番後ろにいた別の保母さんに「一人通るよ〜」と伝えていた。そうでないと、この10人ほどの子犬のようにちょこちょこと動き回る子たちが通行人に迷惑をかけるかもしれない、邪魔になるかもしれない、と注意を喚起してくれたのだろう。
わたしも、あとの事がなければ、全く気にかけなかった。
坂を降りきったところ、「古くなった水道管を取り替えています。」という看板。昨日までやっていなかった工事が始まったらしい。
「気を付けてお通りください」と警備の男性が私に声をかけたあと、「お一人お通りでーす」と作業中の人たちに声をかけた。もう一度「ご迷惑おかけします」と頭を下げる。私も「ありがとう。おつかれさまです。」と自然に受け答える。
この運命の出会いシーンが5分と経たないうちに、正反対とも言えるコミュニケーションが2つ。
結構考えさせられた。
保母さんは仲間に注意喚起。警備の人は作業中の人と私に注意喚起。やはり、感じよく私の心に響くのは警備の人だ。
口を開くからには、やはり感じよく人の心に残るような言葉を残したいと思いながら、ケイエスガードに向かうのだった。

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