体験を終えて
体験を終えて ケイエスガードB型就労支援2日間
私がなぜ就労支援の、更にB型を志望したかというと、単純にいきなり社会生活を送るのが怖かったから、という理由にしかすぎないのです。
要因は大きく分けて2つあり、1つは前職で理不尽に行われたパワハラによるもの。
もう1つは意識の喪失によるものでした。
パワハラ、と一言で言い表しても実態は人それぞれで。
私が体験したパワハラになりますが、経理の中途採用として入社した不動産会社でそれは起こりました。
経理、といってもその会社によってやり方はそれぞれ異なっており、不動産会社の前にいた企業ではExcelを主として扱っていた為勘定奉行のような専門ソフトの知識がないことが裏目に出てしまったのかな、と思います。
ですが、メモを取ったら怒られ、メモを取らなければ当然やり方など忘れてしまう。
見よう見まねにソフトを触ってみるものの、やはり分からず当時隣の席にいた上司に聞けば怒られ。
私のミスで他の社員が殴られている事を、ほらみたことか、と言わんばかりに見せつけられ。
挙句の果てには中途採用2週間目にして「仕事ができない」「使えない」といった罵詈雑言を、会議室借りて3時間も浴びせられたのでした。
もちろんその場には上司のほかにも取締役もいて、私は一体何をしにここに来ているのだろうか・・・と帰りの電車で思う日々。
最終的には会社に行けなくなり、申し訳ない気持ちで母親の力を借りて辞めることが出来たのだが、やめるときにもひと悶着あった会社です、二度と関わりたくもないですが。
その後一人暮らしを継続したかった私はパートの仕事をやるものの、完全に会社不信に陥っており何を言われても怖くて仕方がなく、長くは続かず辞めてしまった。
私用で引っ越しを行い、心機一転バイトでもするか、と己を奮い立たせ面接に何社か赴くようにはまだ社会とのつながりを断ったわけではなかった。
けれどバイトの面接で受かった、工場のピッキング作業で何度もシフトのドタキャンを受け、最終的には月2回しか出勤日がない、といったような。
バイトをしているのかしていないのか、分からない日々が続いてしまい労働基準監督署に相談を持ち掛けたり。
最終的にはそのバイト先も辞めることになったのだが、それらの会社に対する不信感が自身の中で拭えきれず、ひきこもるようになりました。
ひきこもってからもパワハラによる会社不信及び人間不信は募りに募らせ続け、措置入院に至るまでその気持ちは払拭されることはありませんでした。
また、私自身何が原因かは分かりませんが就業中に意識を失ってしまうことがネックになっていました。
意識を失って倒れるわけでもなく、傍からみたら寝ているようにしか見えない。
つまりさぼってしまっているように見えてしまうのだ。
眠たいな、と思うことはあってもそのまま寝てしまおう、だなんて言語道断なのは分かっているのです。
眠たいな、という過程をすっ飛ばして、寝ないとやっていられない、というような状況に陥ってしまうことが就業中何度もありました。
会議中等が覿面であり、いくら自分を鼓舞しようが刺激を与えようが、容赦なく訪れるソレは職場の理解を得られたことにより何とかやりすごせたものの、ほかの企業でも同じ訳にはいかないため、そのような特色を持っている事を理解してもらう必要性がある。
ただ面白いのが、電話番だけはできていたことである。
他の事はさっぱりだったが、電話を取らなければいけない立場だった時、コール音によって目を覚まして電話の受け答えをし、伝言を伝え、その後少ししたらまた意識を失う。
そんなことはざらにあったのです。
そのたびに注意を受け、疎まれた視線を送られるのだが、私自身起きていたくても起きれていなかったのでどうすることもできず、最終的には人との会話中に一瞬寝るようなことにまで発展してしまった。
ナルコレプシーの疑いは当然医者も含め私自身も疑いをもち、それ用の薬を処方され過ごしていたこともあるのだが、その薬を服用すれば次は眠れない、といったことが起こり頭を抱えたものになってしまいました。
就業中ではないが、私生活を送っている上で恐らく特定の薬が原因とされる、てんかんの疑惑をかけられた救急搬送はあったものの、措置入院や医療保護入院を経て薬を変えた現在でも同じ症状は起こっている為体質の問題だと思っています。
最早周りに理解してもらうしかない。
私はそう思い、色々調べたり南部地域包括支援センターの人と話をするにつれて、まずはB型就労支援を体験してみてはどうか、という結論に至りました。
周りに理解を求めるのは間違っている事とは思えないし、そういう立場の人間である、ということを4年弱の月日を経て実感を得てきました。
特にこだわりが強い点、過集中してしまう点、業務はなるべく一人でこなせられるような内容であることが望ましい点。
これら3つの広汎性発達障害としての特徴も加味した上で理解してもらえたらな・・・と思う反面、どこまで自分自身が適応できるのかがとても不安です。
ケイエスガードにて月曜日と金曜日の体験をさせてもらいましたが、自分の求めている環境に近いのかな、と思います。
自分自身のペースで過ごせられること、また他の人と協力して何かをする必要性がないことが分かり、安心しています。
ですが過集中といいますか、ゆっくり過ごすことが出来ず何かを与えられれば、それを自分の中でなるべく早く終わらせてしまおうとしてしまうところ。
ゆっくりのペースでこなすことはまだ難しいように感じました。
また、自主性を重んじる方針はとても強く感じ、皆各々自分のやりたいことをやっているように感じました。
私も経理の事であったり、Excelの事であったり、はたまた今後主流になるかもしれない、私用でも使っているスプレッドシートの事でもそうですが恐らく多分基本的な知識は身についている、と思いたいです。
経理は特にそうで、実務経験をしたい、と思っており、特にインボイス制度への知識が全くないため、予行練習を行いたいと思います。
簡易的な仕訳経験を得られたらうれしいな、と思っています。
Excelは簡潔にしか使えないため、マクロ及び関数の使用方法について今一度実務経験を積みたいな、と思っています。
他にはホームページ作成だったり、プログラミングであったり。
そのような他にも武器になるようなことを実務経験を交えて学んでいきたいと考えています。
またそればかりではなく、チラシ折やポスティングといったケイエスガードでしか体験することが出来ないことも行って、様々なことを身に着けていきたいと考えています。
スタッフの方々もとても優しく、目線の高さを合わせてくれたり、高圧的な感じではなく腰が柔らかい感じでとても好感が持てました。
二日間の体験ありがとうございました。