初めまして、幼なじみ

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初めまして、幼なじみ



ある日、幼なじみから連絡が来ました。彼はそのとき癌の治療をしているという知らせが来て、とても衝撃的だったのです。

 「大変でろうけど、頑張れよ。」

 そんな返事しか出来なくて心配だったのですが、彼はその治療に専念してなんとか乗り越えてくれたのです。

 僕はその後、彼と再会して色々な話を聞いたのですが、その態度はまさに「生命力」を表現していたので、帰宅したときはその友人との再会に感動して涙が止まりませんでした。

 学生の頃は顔を合わせる度にしょうもない話題にしかならない友達だったのです。

 彼はそのときまで、特別支援学級の教師という仕事をしていました。彼に言わせると、現在の教育はとても「軍事的」だと言うのです。僕は、その考え方に曖昧な共感をしていました。

 しかし、今となればまさに彼の言う通りなのです。

 例がいくつかあり、そのひとつは僕の弟です。

 自分の11歳下という若さですが、その弟以外の家族はみんなパソコンやスマホなどのITに関しては思いきり苦手なのです。

 しかし弟だけが唯一、家族の中で正反対というほどITに詳しいのです。何故かと言うと、生まれた時代が明らかに僕たちと違うからです。

 両親と僕がアナログ時代に生まれたことに対して、弟だけがデジタル時代に生まれた存在です。つまり、その弟の存在が我が家でいちばん、今のデジタル時代に適応出来ているのです。

 もうひとつはコロナウイルスの出現です。それによりヨガの先生など、健康維持を提供する職業界に人が流れていくようになりました。

 「軍事的」な教育をしている立場としては、その現状に反対する意見が多いのですが、現時点で間違っていることだとしても結果的にはこの時代に適切な事実になると思うのです。なぜなら、コロナが治まった時代が訪れる頃には、絶対に健康に関する業者のお陰様と言って生活する人々が増えるはずだからです。

 現在、ITは4Gから5Gに変わりました。そんな時代の変化に相応しい教育がまた必要になります。

 再開したときに彼は「軍事的」な教育は良くないと言って今でもその意見に強固ですが、僕も同意見なのです。

 つまり教育者の立場にとって最も必要なことは、今の時代に相応しい「民生的」な教育の仕方を模索することだと思っています。

 現在、彼と顔を合わせることは少なくなりました。

 しかし僕は確実に、今までに見たことのない幼なじみという存在に巡り合ったのです。

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