仮面ライダーエグゼイド

OUKI

仮面ライダーエグゼイド



平成仮面ライダーシリーズ第18作にして、仮面ライダー生誕45周年記念作品である本作品では、仮面ライダーのデザインなどに「ゲーム」の要素を、物語の舞台に病院を採り入れている。

本作品の仮面ライダーは、SDキャラクターのような三頭身のレベル1から等身大のレベル2へ変形するのが特徴であるほか、ゴーグルに瞳のある目や髪の毛を模した意匠も従来の仮面ライダーのイメージから外れた特徴的なデザインとなっている。プロデューサーの大森敬仁によれば「仮面ライダーではない」と思わせることが狙いの1つであり、「仮面ライダーらしさ」よりも子供に受け入れられることを強く意識したとしている。また、同年放送のスーパー戦隊シリーズ第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』にピクセルがデザインモチーフとして取り入れられていることから、同作品との差別化も意図してアニメ風のデザインとなっている。

本作品の仮面ライダーは序盤から多数登場しており、記者発表の時点ではエグゼイド以外に、ブレイブ・スナイプの2人の仮面ライダーが登場している。プロデューサーの大森は、現在のゲームは対戦や協力プレイが主流となっていることから多人数ライダーになったと述べている。

エグゼイドの英語表記はEX-AIDであるが、これは究極を意味するEXtreme(エクストリーム)と、救助を意味するAID(エイド)を掛け合わせた造語である。

物語は、ゲストのエピソードよりも仮面ライダー側のドラマを描くことを主軸としており、また毎回インパクトのある展開とすることも重視されている。第1クールは、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』にて永夢の謎の一端を明かすこととなったため、それに合わせて展開の早いストーリーとなった、大森や高橋は、放送終了後のインタビューで第1話・第2話が確定した以降のロードマップは概ね実現することができたとしている。

登場人物の設定は、ゲームをすると性格が変わる主人公・宝生永夢や2つの顔を持つ仮野明日那 / ポッピーピポパポなど、二面性を持っていることが強調されている。一方、前作では家族がテーマとなっており、また前作・前々作とも仮面ライダー側の肉親が敵のボスとなっていたことから、同様のパターンを避けるため永夢の家族関係は一切描かれていない、しかし、仮面ライダーの根底テーマは「親殺し」であることから、主人公以外の登場人物の父親である檀正宗がボスに選ばれている。

2017年8月5日に公開の劇場版は本作品の「真のエンディング」と位置付けられており、またこれと近似したコンセプトであった、『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』(2002年)とは異なり、映画公開後にテレビシリーズを見ることにより、映画の見方が徐々に変わってくる作品作りを志向しているという旨を大森プロデューサーは語っている、この劇場版のタイトルが『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』と発表された、同作品の完成披露イベントではテレビシリーズが全45話で終了することも併せて発表された。

10のゲーム編(1話 – 12話)
西暦2016年、ゲームのバグから生まれた正体不明のコンピュータウイルスバグスターウイルスが人々に感染するバグスターウイルス感染症(通称ゲーム病)が発生していた。これを受けた日本政府は聖都大学附属病院に電脳救命センター(通称CR)を設置し、バグスターを倒すための戦士仮面ライダーに変身できる適合者に該当する医師をCRに招集し始めた。
聖都大学附属病院に勤務する研修医の青年宝生永夢は、CRのエージェントで善良なバグスター仮野明日那 / ポッピーピポパポに自らが仮面ライダーの1人である仮面ライダーエグゼイドの適合者となる天才ゲーマーMであると名乗り、エグゼイドに変身。バグスターを倒してゲーム病を発症した患者の治療に成功する。その直後、院長の鏡灰馬の息子であり、自身も恋人の百瀬小姫をゲーム病により失った天才外科医鏡飛彩 / 仮面ライダーブレイブがCRに到着。患者の心情を考えずに治療だけが完了すればよいと考える飛彩と、患者の心と身体の両方を治そうとする永夢は対立し、永夢は飛彩への対抗心からCRのドクターになることを決心する。
そんな2人の前に、5年前のバグスターによる人間の大量消失事件ゼロデイの際にCRに所属して戦っていたが、医師免許をはく奪された元放射線科医花家大我 / 仮面ライダースナイプ、自らの告知が原因で友人を亡くした過去を持つ監察医九条貴利矢 / 仮面ライダーレーザーが自らの目的を果たすために現れる。そして、仮面ライダーの変身システムを作り上げたゲーム会社である幻夢コーポレーションのCEOである檀黎斗 / 仮面ライダーゲンムも究極のゲーム仮面ライダークロニクルを作成するために活動を開始する。
貴利矢は独自に永夢の過去を調べ、ゼロデイの責任を負い逮捕された黎斗の父親檀正宗と面会したことで、真実にたどり着くが、黎斗が変身した仮面ライダーゲンム レベルXによって倒され、永夢たちに真実を話す前に消滅してしまう。
永夢の秘密編(13話 – 24話)
衛生省の日向恭太郎審議官らは国家機密であったバグスターやCRの存在を公表。
一方、永夢の前にバグスターの参謀格であるパラドが現れ、黎斗から受け取った新たなガシャット開発のためにバグスターウイルスを大量に仕込んだガシャットを永夢に託す。永夢は他のライダーのガシャットを回収し始めたゲンムに立ち向かうため、黒いガシャットを使用するとマイティブラザーズXXガシャットに変化し、仮面ライダーエグゼイド レベルX/レベルXXに変身する。
一方、大我は永夢の過去を知る少女西馬ニコから、「ゲーマーMをぶっ倒して」と依頼される。大我はバグスターとの戦闘を終えた永夢から密かに血液を採取し検査した結果、彼がゲーム病患者であると気付き、ゲーム病の世界での第一号患者である事実を黎斗から聞かされる。大我は飛彩とともに永夢にこの事実を隠蔽する上で、バグスターウイルスを永夢から分離させようと試みたが、その中でパラドが新たに変身した仮面ライダーパラドクスの妨害に遭う。
飛彩たちの行動から疑問に感じた永夢は、飛彩を問い詰めるが、答えは得られなかった。そんな中、黎斗はパラドの楽しみである「永夢と戦うこと」を断つため、永夢にゲーム病に感染していることを明かし、それを聞いた永夢はゲーム病を発症するが、永夢は消滅せずにMの人格が常に現れ、患者のことも気にせずにバグスターをゲーム感覚で倒そうとするようになってしまう。そんな永夢に怒った飛彩は、ゲンムからガシャットギアデュアルβを奪い、仮面ライダーブレイブ レベル50に変身して永夢の代わりにバグスターを倒して患者を治療。その姿を見た永夢も元の人格に戻った。しかし、Mに変わっていた時の記憶が残っている永夢は恐怖心に囚われ、ガシャットを起動させることすらできなくなってしまう。しかし、仮面ライダースナイプ レベル50となった大我の挑発で医者としての志を思い出した永夢は恐怖を克服し、患者を救うために戦う決意を固める。
そんな中、永夢は正宗と面会し、ゼロデイを起こした張本人が黎斗であることを知る。一方、ゲーム病を発症し、CRに搬送された黎斗は、16年前に自分が永夢をバグスターウイルスに感染させた張本人であり、永夢の体内から取り出したバグスターウイルスを元に現在のバグスターウイルスを生み出したことを告白する。永夢は黎斗の体内に潜伏していたバグスターを倒すが、それは黎斗が「医者として患者を救う」という永夢の想いを利用したものだった。黎斗は、レベルエックスに進化したゲンムの力で永夢のゲーマドライバーを腐敗させ、バグスターウイルスを使って幻夢コーポレーションを占拠し、社長に復帰する。しかし、永夢は貴利矢の遺したリプログラミングのデータと自身の力を合わせることでマキシマムマイティXガシャットを生み出し、貴利矢から託されたゲーマドライバーを使い、仮面ライダーエグゼイド レベル99に変身。永夢はリプログラミングによってゲンムの変身を封じ、黎斗を説得するが、そこへ現れたパラドによってデンジャラスゾンビガシャットに保存されていた死のデータを戻された黎斗は、ゲームオーバーとなって消滅した。
そんな中、あるバンドグループがゲーム病を発症。永夢は、突然現れた「キュウレンジャー」のラッキー/シシレッドと協力して3体のバグスターと戦い、怪我を負ったバンドメンバーの1人はCRに搬送される。その病室の前で明日那は、そのバンドメンバーを見舞いに来たという幻夢コーポレーションの新社長天ヶ崎恋と対面。恋は謎の能力を使って彼女を洗脳する。パラドはポッピーや復活したグラファイトたちをゲームキャラクターとして投入させ、仮面ライダークロニクルを完成させる。
仮面ライダークロニクル編(25話 – 40話)
永夢は無数の救急通報が入り現場へと向かうと、一般人がライドプレイヤーに変身し、仮面ライダークロニクルのプレイヤーとしてバグスターたちと戦っていた。さらにはポッピーがゲームのナビゲーターとして現れ、ゲームの攻略としてレアキャラであるエグゼイドから装備を奪ったライドプレイヤーたちはバグスターと戦うが、そこにパラドクスが現れてライドプレイヤーたちをゲームオーバーにし、消滅させる。怒りを露にする永夢にパラドは、仮面ライダークロニクルが「人間がバグスターを攻略するのではなく、バグスターが人類を滅亡させるゲーム」であると語る。
衛生省は消滅の事実を隠したままクロニクルの回収と使用禁止を通達。待機命令を下された永夢だったが患者を治療するために待機命令を無視し、ライドプレイヤーたちを止めようとする。だが、救助行為は違反であるとポッピーが現れ、仮面ライダーポッピーに変身し永夢たちを妨害する。それでも永夢はライドプレイヤーたちを助けようと、飛彩や大我と共にバグスターを倒し、ゲーム病の治療に成功する。そして、恭太郎も永夢たちの想いを受け、プレイヤーが消滅する事実を世間に公表する。
しかし、恋は「プレイヤーの消滅は、一時的な演出であって欠陥ではない」と告げた上で「究極のバグスターであるラスボスを倒せば、消滅した全てのプレイヤーを復活させることができる」と公表したことで、再び一般人がライドプレイヤーに変身してゲームに参加してしまう。ニコもライドプレイヤーニコに変身してバグスターを撃破するが、ニコは別のバグスターのゲーム病を発症。ニコはCRに入院するも、バグスターを倒すために勝手に抜け出してしまう。永夢たちはニコを止めようとするが、そこに恋が現れ、ラヴリカバグスターとなって永夢たちを圧倒する。だが、ニコに対して初めて心を開いた大我は代わりにバグスターを撃破し、ニコのゲーム病を治療する。
永夢はリプログラミングによってポッピーの悪い遺伝子を書き換えることで彼女の記憶を取り戻すことに成功する。だが、ポッピーのゲーム病を発症した患者が現れ、ブレイブとスナイプ、ニコはポッピーを攻撃する。永夢は敢えて厳しく当たることで彼女の本心を聞き出し、これにより笑顔を取り戻したことで、ゲームクリアとなる。これにより患者のゲーム病も完治するが、パラドは永夢が自分と真剣に戦う姿勢を全く見せないことに憤慨して彼の体内に入り込み、ゲーマーMの人格に変えてしまう。永夢は、ポッピーたちに「俺は医者を辞める」と言い残して姿を消す。
パラドは永夢の体内から生まれたバグスターであり、Mの人格そのものであることや、仮面ライダークロニクルもパラドが「自分の宿主である永夢と戦いたい」という望みを果たすために、黎斗に開発を依頼したゲームであったことを明かす。永夢は自分のゲーム病を治療するために、パラドをリプログラミングさせて消滅させようとするが、これにより永夢の遺伝子がパラドに組み込まれてしまう。ゲーマドライバーを使用できるようになったパラドは仮面ライダーパラドクス レベル99となり、再び永夢の体を乗っ取ってどこかへと去っていく。一方、ポッピーは自らが感染した宿主の記憶を頼りに少年時代の黎斗が隠していたゲーマドライバーとゲーム病を抑制できるレベル0に変身するプロトマイティアクションXガシャットオリジンを発見する。
パラドは永夢の目の前でポッピーを攻撃することで永夢を覚醒させ、レベル99同士の一騎討ちを始めるが、パラドの方が1枚上手だったため、エグゼイドは敗北してしまう。永夢に最後の一撃を与えようとするパラドクスだったが、そこに仮面ライダーゲンム レベル0が現れ、パラドを撤退させる。ゲンムに変身していたのはポッピーによりプロトマイティアクションXオリジンの世界からバグスターとして復活した黎斗だった。
ポッピーは黎斗に仮面ライダークロニクルを止めるため、永夢たちと共闘するよう要請するが、人間の命をゲーム感覚で利用する黎斗を永夢は許せずにいた。黎斗はパラドを倒すためにポッピーの言葉を無視して戦おうとするが、自分を生んでくれたことに感謝するポッピーの想いを受けパラドクスの攻撃から彼女を守るのであった。それを見た永夢は黎斗と共闘する道を選び、パラドクスを圧倒する。一方、飛彩も黎斗がバグスターとして復活したことで、小姫も復活するのではないかという望みを密かに抱き始める。
仮面ライダークロニクルのラスボスである究極のバグスターゲムデウスを攻略するために伝説の戦士である仮面ライダークロノスの力を手に入れようとするが、クロノスに変身できるのはバグスターウイルスへの完全な抗体を持っている者のみであった。永夢たちは、クロノスの力を借りずして、パラドクス、グラファイト、ラヴリカと戦いに挑む。だが、突如として釈放された正宗が現れ、クロノスへと変身。時間を止めるポーズの能力を使ってラヴリカを完全に消滅させる。さらには仮面ライダークロニクルの運営を自ら行うことも宣言する。
正宗は飛彩に対して小姫のデータが入ったプロトドラゴナイトハンターZガシャットを報酬として、クロニクルの運営に協力するよう要請する。永夢は、飛彩や黎斗と協力してクロノスを倒そうとするが、それをブレイブが妨害し、クロノスと共にその場を去ってしまう。さらには永夢からゲーマドライバーを回収する。一方、パラドとグラファイトは、クロノスを攻略のためにゲムデウスウイルスを手に入れグラファイトが自身の体内で培養を開始する。そして、クロノスのポーズをゲムデウスウイルスによって封じるが、復活した九条貴利矢が変身した仮面ライダーレーザーターボが現れ、ゲムデウスウイルスを無効化し、パラドとグラファイトの作戦は失敗に終わる。
貴利矢は人類とバグスターの命運を掌握しようとする正宗だけでなく、多くの人間を消滅の危機に晒す仮面ライダークロニクルに対しても肯定的な意見を示す。それでも貴利矢を仲間だと信じる永夢は、貴利矢をリプログラミングで正気に戻そうと試みるが、貴利矢は自らの意思で正宗に協力していることを告白する。一方、黎斗はクロノスに対抗するために、文字通り無敵になれるハイパームテキガシャットを開発するも、クロノスに奪われてしまう。永夢はパラドと一体化することで天才ゲーマーMの力を取り戻し、自分たちと敵対する芝居をしていた貴利矢が奪い返したハイパームテキガシャットを使って仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマーに変身し、クロノスを退ける。さらにCRに復帰した貴利矢がプロトガシャットを持ち込んだことで、全てを取り戻すことに成功した。
正宗はパラドを消すことで永夢のゲーム病を治し、エグゼイドへの変身能力を奪おうとする。飛彩はタドルレガシーガシャットを使って仮面ライダーブレイブ レベル100へと変身してパラドを倒そうとする。一方、プロトガシャットに保存された人間を復活させるためには、正宗の持つ仮面ライダークロニクルのマスターガシャットが必要であると聞かされる。大我は飛彩と交戦していたグラファイトを倒そうとするが、変身解除にまで追い込まれ、生身の状態で攻撃を受けたことで致命傷を負い、意識不明の重体に陥ってしまう。
大我は救急搬送されるが、手術を成功させるのは飛彩しかいなかった。飛彩は手術をすることになるが、正宗から手術を失敗しなければ、小姫のデータを消滅させると命令されてしまう。一方、永夢は正宗から小姫のデータを奪おうとするが、正宗は永夢が変身すれば小姫のデータを消滅させると言い、抵抗できない永夢を攻撃し続ける。だが、そこに飛彩が現れ、小姫の命よりも彼女の願いであった「世界で一番のドクターになる」という望みを果たすため、命令に反して大我の手術を終えたことを告げる。正宗によって小姫のデータは消滅させられるが、飛彩は永夢と協力してクロノスを圧倒する。飛彩は大我にこれまでの行動や態度を謝罪し、CRへと復帰した。
一方、正宗は永夢の変身能力を奪うため、パラドを倒そうとするが、永夢の妨害を受ける。だが、正宗はニコをゲムデウスのゲーム病に感染させ、永夢自身の手でパラドを倒させようとする。永夢は自身の変身能力を失うのを覚悟でパラドと戦い、彼を倒したかに思われたが、パラドに死の恐怖を思い知らせるため、消滅の直前にパラドを取り込んでいたことにより復活。恐怖を感じたパラドは、「命を奪われる気持ちを理解する心」が自身にあることを知ると多くの人の命を奪ってきたことを謝罪する。永夢は「お前の罪を一緒に背負う」と受け入れ、「これからは命を奪うためではなく、守るために戦ってくれ」と言い、パラドもこれを受け入れて仲間となる。二人は正宗の元へ向かい、協力プレイでついにクロノスを撃破、マスターガシャットの破壊に成功する。しかし正宗の怒りに反応するかのようにリセットの力に覚醒。破壊したはずのマスターガシャットが復元し、ハイパームテキガシャットやプロトガシャットも消失する。
トゥルー・エンディング編(41話 -45話)
リセットの影響によって、ハイパームテキガシャットが消失したため、永夢たちはクロノス攻略への道を失う。唯一の攻略法であるゲムデウスウイルスを持つグラファイトの元へと向かい、一緒に戦うよう要請するが、グラファイトは拒否。飛彩と大我は過去の因縁に決着をつけるため、グラファイトと戦い勝利する。グラファイトはあえてニコの攻撃を受け消滅する。永夢たちはゲムデウスの召喚を行おうとするが、クロノスが再びリセットを行おうとする。しかし、黎斗が新たにセーブ機能を追加し完成させたハイパームテキガシャットを使用したエグゼイドが阻止し、永夢たちの前に仮面ライダークロニクルのラスボスであるゲムデウスが降臨する。
召喚されたゲムデウスは正宗によってゲムデウスウイルスを散布するようにプログラムが書き換えられたため、多くの人々が感染。貴利矢は黎斗や自身にゲムデウスウイルスを感染させ、黎斗の体内でゲムデウスワクチンを作り上げ、ドクターマイティXXガシャットを完成させる。そして、エグゼイドは、そのガシャットを使うことでゲムデウスウイルスを抑制し、集団感染を緩和する。しかし、仮面ライダークロニクルが攻略されるのを良しとしないクロノスによってゲムデウスを倒され、正宗はゲムデウスのデータを体内に取り込み、ゲムデウスとクロノスの両方の力を手に入れたバグスターへと変貌。仮面ライダークロニクルの真のラスボスであるゲムデウスクロノスとなってしまう。
正宗がゲムデウスクロノスとなった影響で、貴利矢を含めた多くの市民が再びゲーム病を発症する。正宗は真のラスボスへの挑戦権を持つニコをラスボス専用のゲームエリアへと連れ去り、クロノスへと変身させようとするが、そこへ大我が現れニコの代わりにクロノスへと変身する。だが、ゲムデウスクロノスの力の前に苦戦を強いられ、変身解除してしまう。そこに永夢と飛彩がゲームエリアへと現れ、3人でゲムデウスクロノスを倒す。だが、ゲムデウスクロノスはさらなる形態である超ゲムデウスへと進化し、ゲーム病患者たちをバグスターウイルスへと変貌させてしまう。
バグスターウイルス化したゲーム病患者によって大規模なパンデミックが続く中、ポッピーは人々を救うため、自らの身体にドクターマイティXXガシャットを挿すことでゲムデウスワクチンを生成し、人々のゲーム病を治し、消滅する。永夢たちはレベル1のバグスターと人間を分離させる力で、正宗とゲムデウスを分離。ゲムデウスをパラドが自らの身体を犠牲にすることで消滅させるが、パラド自身も消滅してしまい、永夢はエグゼイドへの変身能力を失ってしまう。
永夢が変身能力を失ったことで、正宗は勝ち誇り、全てのライダーを倒すために再度クロノスに変身する。そして、ポーズが発動される中でクロノスが永夢に攻撃を加えようとした最中に突然永夢が覚醒し、ガシャコンバグヴァイザーIIを半壊させる。これによりポーズ能力を失った上、パラドにウイルスを抑制され弱体化したクロノスは、全てのライダーから猛攻を受け、敗北する。正宗は最後の力を振り絞り、マスターガシャットを胸に突き刺し、「最後の審判は下された」と言い消滅した。
仮面ライダークロニクルが制覇されたことで全てのゲーム病患者は完治され、CRは正宗に奪われていたプロトガシャットを奪還することができたが、消滅した人々の復元は、正宗がマスターガシャットを破壊したため、困難になってしまう。それでも永夢は消滅した人々を医療の進歩で復活させることが出来るようになることを信じ、ゲーム病と戦い続けることを誓う。
そして、ポッピーも黎斗が掴んだ彼女の欠片を黎斗の体内で培養したことで復活を果たし、パラドも永夢に再び感染したことで復活して再び互いに手を握り合い、永夢は心強い仲間と共に、ゲーム病に立ち向かうのであった。
【参考】https://natalie.mu/eiga/news/229823

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