りんりんの運命の出会い 「英会話」

りんりん

りんりんの運命の出会い 「英会話」



「英語が話せると10億人と話せる」…もうかなり前の「♪英会話のジオース」のCMで金城武が言っていた言葉だけど、言い得て妙だと思う。
私の学校の成績は目を覆いたくなるほどのひどい成績だったが、どういう訳か英語の成績だけは良かった。 
私が行っていた高校は数学と英語のクラスは中間テスト、期末テストの成績ごとにA〜Dに編成された。ご想像通り、Aクラスは秀才の集まり、Dクラスは…それなり(笑)の集まり。大抵、英語がAクラスなら、数学もA。どちらかがDクラスならもう一つもDと、おきまりの顔ぶれの編成だった。ところが、私の英語はAクラスから落ちたことがなかった。けれども数学はDクラスから這い上がれなかったのだ、自分なりに努力はしたつもりでも。これは先生に言わせると、「かなり珍しいパターン」だったらしい。で、先生曰く、「貴方の語学力、これは、ギフトだと思いなさい。生涯大切にするように。」…で、先日、横濱桜木町近くのバス停でのこと。ガタイの良い野球帽をかぶったオジサン、iPhoneを片手に、私の前にバスを待っていたカップルに、「sakuramichi,sakuramichi」と訴えかけている。彼、彼女も、スマホで彼のために地図を探しているようだったが、うまくいっていないらしい。私が、「困っている?お手伝いしましょうか?」と声をかけたらカップルはあからさまに、ホッとした表情をあらわにした。“Where would you like to visit?(どちらに行きたいのですか?)”と声を掛ける。そのオジサンも「このおばさん、話せる!」とホッとした表情を見せる。地図を見せながら、”sakuramichi”という。はて?そんな名前の停留所、あったかしら…あ!?と閃く。“Japanese Garden? Would you like to visit to Japanese garden, Sankei-en?(日本庭園?三渓園に行きたいの?)”と尋ねるとそうだという。それなら、これから私が乗るバスが,たしか、彼の乗るバス。“Follow me, I’ll ask the driver for you(付いて来て。運転手に聞いてみる)”と言って、バスが確かに桜道に行くかどうかを聞いてみた。確かに行くことを確認してから、“I will get off the bus soon but I asked driver this one should take you Sakuramichi”(私はまもなく降りるけど、このバスは確かに桜道Sakuramichiに行くから)と言って、程なくしてバスを降りた。”Have a nice day!”と付け足して。“Thank you! You, too!”「良い一日を!」「ありがとう、あなたも!」日本人だったら「すみません」と謝っているのか、はたまた、お礼なのわからない言葉で締めくくるけど、私はこの別れ際の英語の挨拶が大好き。
10億人と話せなくても良い、せめて、ちょっと困っている観光客を見ると、オバサンはつい声をかけたくなる。 地図オンチの私が、海外で困った時に助けてくれた人たちの顔を思い浮かべながら、せめてもの恩返しのつもりで話しかけている。

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