りんりん運命の出会い その十 たまたま運命編

りんりん

りんりん運命の出会い その十 たまたま運命編



先日、たまたま、観ていたテレビで、「??」と気になることがあった。

たまたま観ていたテレビで気になったことなので、これも「たまたま運命」、ここに書いてみることにする。

先日観ていたテレビ番組でやたら使われていたフレーズがあって、気になった。
私たちの伝達手段に使われる言葉、そう、最近の日本語がどうにも気になったのだ。

この頃、やたら、「〜してあげる」という言葉が使われている。

もし、これ、「〜してあげる」という言葉が、人間、または最悪、動物に対して使われるのなら良いのであるが、

「この焼きあがったローストチキンに、乾燥しないように油をかけてあげます」
「着物を着たら、この部分の布をたたんであげます」
気をつけて聴いていると、この「あげます」言葉がやたら耳につくようになってきた。

言葉は生きモノで、ナマものだと思っている。
変わっていくのが当然とは思うのだが、どうも人間対象に使うと思っていた言葉が
物(ブツ)に使われるのは、なかなか、どうにも馴染めない自分がいる。

話はちょっと変わるけど、私が小学生低学年だった頃の遠い遠い昔の話。
国語のテストでバツ

❌

を食らったことがあった。

忘れもしない、その問題は

犬にビスケットを()。

となっていて二択になっていた。
1, あげました
2. やりました

このどちらかを入れろという問題。

私は、躊躇せず、
1. あげました。
を入れて、

❌

を食らったのだった。

帰宅後に、テストを母に見せて「犬に、『あげました』はないでしょ。『やりました』じゃないの。」と
言われても、納得できずにいる自分がいた。
どうやら、動物は人間より位置が低いもの、その物体には「あげる」「あげた」ではなく、
「やる」「やった」といういうべきらしい、という知識は得たものの、なぜそういう区別が必要なのかがわからなかった。
実は今でも、わからない。私はイヌ派なのだが、ネコ派の皆さんでもいい、聴いてみたい、あの可愛い物体に
「ほら、やるよ」という感情でビスケットをあげられる、いや、ヤレるだろうか。
いや、私はやはり、「ビスケット、あげるよー」と相棒に言いたい。

ただ、物体になると、話は別だ。
「この焼きあがったローストチキンに油をかけてあげます。」⇨「この焼きあがったローストチキンに油をかけます。」
「着物を着たら、この部分の布をたたんであげます。」⇨「着物を着たら、この部分の布をたたみます。」

皆さんはいかがだろうか?………「あげる」という言葉を、使って…あげますか?

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