日本フットボールリーグ(旧ジャパンフットボールリーグ)JFL

Jリーグ

日本フットボールリーグ(旧ジャパンフットボールリーグ)JFL



プロ化を考慮していないアマチュアチーム(企業や大学のサッカー部、ならびに地域のアマチュアクラブチーム)にとっては、セミプロ全国リーグであり、最高峰のカテゴリーである。

2014年にJリーグの3部リーグとしてJ3リーグが発足後、将来のJリーグ加盟を目指すクラブを中心として、セミプロ契約、すなわち、クラブと固定給や勝利給などのギャランティをもらいつつ、経済的な理由から副業としてアルバイトや、クラブを支援するスポンサー企業・団体への就職あっせんを受ける社員選手などで勤務している選手や、アカデミー・スクール(下部育成組織)のコーチなどを掛け持ちしている選手が存在している(これはJFLより下位のカテゴリーである地域リーグや都道府県リーグにおいても存在している。

Jリーグとの関係と位置づけ
日本サッカーのリーグ構成の最上位カテゴリである日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とJFLとの関係については、Jリーグの3部に当たるJ3リーグ発足時の2013年12月の公表資料において、JリーグとJリーグ以外のアマチュアリーグは別のヒエラルキー構造とした上で、J3リーグをJFLと同格と位置づけている。また、JFL自身も公式サイトにおけるリーグ構成を示した資料において同様の認識を持っていた。このことは、2023年から始まるJ3とJFLの入れ替え制度導入時のレギュレーションにおいても「Jリーグに入会」「(Jリーグ)会員資格を喪失」という表現が用いられ、「J3へ昇格」「JFLへ降格」という表現は用いられていない。

一方で、2015年4月に改定されたJリーグの公表資料「Jリーグ入会(J3リーグ参加)の手引き【新たに入会を目指すクラブ向け】では「JFLからJ3へは最大2クラブが昇格します」「J3での順位が悪かったとしてもJFLに降格することはありません」と、JFLをJ3より下位のリーグ(J4リーグ相当)と見做す表現が用いられている(但し、同資料においてもJリーグとJFL以下のアマチュアカテゴリーのヒエラルキー構造は別である旨が明記されている)。

1999年、Jリーグの2部制移行と同時にジャパンフットボールリーグ(旧JFL)が1998年をもって終了。第7回ジャパンフットボールリーグに参加したチームのうちJ2に参加しなかった7チームおよび前年10月に日本サッカー協会によって参加が承認された横河電機の計8チームで日本フットボールリーグ(JFL)は発足した。その後、横浜FCが特例としてJFLから準会員扱いでスタートすることが認められたため、1999年の第1回大会は9チームによってリーグ戦が行われた。チーム数は第2回(2000年)は12チーム、第3回(2001年)は16チーム、第4回(2002年)は18チームで開催された。第5回(2003年)に16チームに減少したが、第8回(2006年)から、アルテ高崎が退会した影響で17チームとなった第14回(2012年)を除いて、第15回(2013年)まで18チーム体制であった。

J2の下に設けられたJ3リーグ発足の動きに付随して、J3発足前の3部リーグであるJFLについて、J3参加クラブの数の動向にもよるが、2013年度の18クラブから6つ程度減らし、2014年度は12クラブ前後[9] ないしは14クラブで行う方針であると報道されていた(JFL側から明白に縮小を伝えたわけではなく、JFL側はあくまで、J3創設によりJFL運営上、編成が必要になった場合、クラブ数の増減も起こりうると発言している)。

なお、JFLの参加クラブ数の確保の観点から、2013年度の成績下位のクラブに対する地域リーグへの降格は行わず、第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会の上位3クラブを自動昇格し、残り9クラブについてはJFLのチーム数が足りない場合に4位以下から補充するという報道もある。12月の同大会後の理事会で改めて対応を協議する方向であると報じられている。

この後、JFLに加盟する準加盟クラブのうち10クラブがJ3ライセンスを取得したことを受けて、JFLは2014年度の新規参加希望クラブを地域リーグ以下に属するクラブに対し募集し、北海道を除く全国8つの地域から25クラブ(内訳:北海道0、東北3、関東4、北信越3、東海4、関西5、中国4、四国1、九州1)が加盟申請を行った、J3加盟クラブの正式決定や第37回全国地域サッカーリーグ決勝大会の結果を踏まえて、12月4日をめどにJFL理事会で参加チームを正式に決定するとしていた。

2013年11月7日、JFLは2014年シーズンの参加チーム数を14とすることを発表した。その後、JFLからJ2・J3への参入により10チーム減ることが確定し(J3リーグ審査結果を参照)、JFLへの新規加入は6チームとなった。2013年12月4日に、JFLへの昇格チーム6チームが発表された。第15回日本フットボールリーグ#地域リーグとの入れ替えを参照。

J3発足前年の2013年に、同年のJFLに参加した18クラブのうち3分の2にあたる12クラブがJリーグ準加盟を申請(=J3参入を希望)したことにより、2014年のJFLへの参加が6クラブとなったことについて、JFLの加藤桂三専務理事は「数年は厳しい運営になると思う」と話している。毎日新聞では2013年7月の記事において以下の意見を示し、JFLの位置づけの検討に熟慮が必要であると指摘している。

J3発足後のJFLのあり方については、JFLに残留するクラブの担当者有志を中心に議論が行われている。「仕事と両立しながらサッカーをするのが最大の特徴。“アマ最高峰”をさらに強く打ち出すべき」との意見の一方で「プロを目指すクラブの行く手を阻もうと企業チームなどが奮起し、リーグが活性化してきたのも事実だ」との意見もあった。
“アマ最高峰”を標榜するJFLといえども全国で開催されるリーグの参戦にはプロクラブ並みの年間3000万〜5000万円の運営経費を確保する必要があること。「今のJFLには魅力を感じない」「自分たちで金を払い、できる範囲で上を目指す。それがアマだと思う」と語る下部リーグ関係者の声を示している。【参考】http://www.jfl.or.jp/

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