仮面ライダーV3

OUKI

仮面ライダーV3



仮面ライダー1号・2号の活躍によって悪の組織ゲルショッカーは壊滅し、世界に平和が戻ったかに見えた。しかし、生きていたゲルショッカー首領は密かに新組織・デストロンを結成して再び世界征服に乗り出すと、目撃者を容赦なく抹殺していた。

1号こと本郷猛の大学の後輩風見志郎はある夜、デストロンの悪事を目撃したため、命を狙われるようになる。また、そのアジトを見つけた珠純子を助けたため、怪人・ハサミジャガーが風見家を襲撃し、両親と妹は志郎の目の前で殺害される。怒りに燃えて復讐を誓った志郎はそのための力を得ようと1号・2号に自分の改造を願うが、改造人間の悲哀を誰よりも知る彼らに拒否される。しかしその後、志郎はデストロンの罠に落ちた1号・2号を助けようとして瀕死の重傷を負う。1号・2号は彼の命を救うために改造手術を施し、第3の仮面ライダーV3として復活させる。こうして、V3とデストロンとの死闘の幕が切って落とされた。
結城丈二が変身用のヘルメットを装着することで変身する姿である。「ヤー!!」または「トオッ!!」という掛け声とともに両拳を組み合わせた後に腕を高々と上げ、手に持ったヘルメットを素早く被りライダーマンとなる。昭和版に登場した他の仮面ライダーと違い、全身を改造された改造人間ではなく、強化服によって身体能力を増幅しているため、「半改造人間」と記載する資料もある。ヨロイ元帥への復讐の意をこめて、元帥が忌み嫌う「仮面ライダー」の姿を模倣したとされ、劇中では仮面ライダーV3と勘違いされたことがあり、V3自身も「自分にそっくりな姿」と思ったこともあった。しかしマスクは顔全体を覆うものではなく、口元や顎は生身の身体が見えたままで、これがライダーマンの外見上の最大の特徴になっている

そのパワーは成人男性の6倍程度とされ、10メートルのジャンプ力や厚さ8センチメートルの鉄板を打ち抜くキック力などの常人を凌駕する戦力は有しているが、右腕のみを改造しているだけなので、強化スーツを生身の人間が着用しているだけに過ぎず、V3に比べて戦闘力は著しく劣っている。怪人相手には苦戦する場合が多いが、戦闘員には充分に太刀打ちできる。またデストロン時代の経験で怪人の機能に精通していること、さらに高い知性を持つことを武器にして悪の組織に挑む。

変身用ヘルメットは専用バイク・ライダーマンマシーンのシートに収納され、これを付けることで専用スーツとカセットアームが連動して機能する。スーツは筋力を増す機能や防弾性能が搭載され、さらにV3同様に風力をエネルギーに変える「エナージ・コンバーター」が戦闘力を増し、ハイジャンプシューズによりジャンプ力も増大する。ジャンプ時は両足を肩幅程度に開き、両手を万歳のように掲げて跳躍方向に関係なく体の正面をカメラに正対させて跳躍する独特のフォームが特徴で、他のライダーのような前宙やバック転のようなアクロバティックなアクションは少ない。岩場間や段差などを低空でジャンプして移動する時も同様のフォームで跳ぶ。強化服の機能については、筋力面の増強だけではなく、呼吸機能や循環器を強化する強化細胞、生身である左腕を防御すると同時にパンチ力を向上させるパンチャーブロック、代謝調節や疲労低減を担うメタボライザーを搭載しており、運動能力に関係する機能全般を強化するという設定も存在する。また、ベルト中央部のバックル部・ライダーバックルには怪人探査レーダーや超小型ミサイル4基が搭載されている。

最大の特徴は右腕の義手に組み込まれたアタッチメントカセットアームであり、これを用途に応じて交換しながら戦う。劇中ではこのアームの能力に大きく依存しており、これ以外のスーツ自体の能力はあまり描かれていない。そのため、アームを除く戦闘能力は、普通の人間レベルである。そのほかに酸素ボンベを携帯しており、ヨロイ元帥により真空の部屋に幽閉された際に使用して難を逃れた。

【参考】https://kamenrider.fandom.com/wiki/Kamen_Rider_V3

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